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自動運転で駐車も自動化に? 駐車場業界に変化をもたらす自動バレーパーキングとは

自動運転で駐車も自動化に? 駐車場業界に変化をもたらす自動バレーパーキングとは

人がハンドルを握らなくとも、狭い路地や街中、高速道路などを運転手不要で、車が自動で目的地まで運んでくれる。一昔前はそんなことが遠い未来の話のように思えましたが、今は、自動運転の実現は目前にまできています。
駐車場業界としても自動運転の実用化の動きは見逃せないもの。日本政府は、2019年3月に、道路交通法(道交法)と道路運送車両法の改正案を閣議決定しました。2020年の東京オリンピックまでに自動運転の実用化とともに、普及も目指しています。駐車場業界にとっても、自動運転技術の動向は他人事ではありません。自動運転により、駐車の自動化を実現する「自動バレーパーキング」も可能となりえるのです。今回は、駐車場業界に大きく影響を与えうる自動バレーパーキングについて、お伝えします。

自動バレーパーキングとは?

ホテルなどの施設に車で訪れた際、エントランスでスタッフに車を預け、駐車を依頼し、帰りは建物の入り口まで移動してもらうサービスを「バレーパーキング」といいます。これを人に変わって、車が自動で走行し、駐車、そして出庫まで担うのが自動バレーパーキングシステムといいます。車や駐車場に搭載・設置されたセンサーと、駐車スペースを管理し、車に指示を出す管制センターが連携し、自動バレーパーキングが実現します。

自動バレーパーキングのメリットとは?

自動バレーパーキングが導入されることによって考えられるメリットは以下のようなものがあります。
・駐車場に隣接する施設や建物へのアクセスが便利な場所において、車両の乗り降りができるようになる
・駐車時の事故などの減少
・駐車場所での人の乗り降りが無くなることからドアの開閉が不要になることにより、車両駐車スペースの駐車面積を小さくすることができる
・ドライバーが駐車場の空きスペースを探す必要がなくなり、周辺道路でのうろつき渋滞も緩和される
ドライバーにとってのメリットだけではなく、事業者にとっても駐車可能台数の増大を見込むこともでき、両者にとって期待できるシステムです。

日本自動車研究所(JARI)は、2018年、一般車両による自動バレーパーキングシステムの社会実装に向けた機能実験を実施しています。また、自動バレーパーキングを利用する車両や管制センター、駐車場のインフラについて、2021年に国際規格として発行することも目指しています。
自動運転の社会、そして、自動バレーパーキングシステムの導入はそう遠い未来ではありません。駐車場業界にとっても、大きな変化をもたらす自動運転技術の発展。今後の動向に注目しつつ、今後の対策を講じていく必要があるでしょう。

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