駐車場管理会社の数は一昔前では考えられないほど増えました。コインパーキングや月極駐車場といった駐車場経営や駐車場管理を専門におこなっている会社だけでなく、不動産会社がコインパーキングや月極駐車場を運営しているケースもあります。数が増えた結果、土地オーナー様がどの会社に管理を任せるのか、判断が非常に難しい時代になった側面も。駐車場管理会社の「乗り換え」も決して珍しいことではなくなってきました。

対応が遅いと土地オーナーは不満を感じる

土地オーナー様が、駐車場管理会社に土地を一括貸しして、その会社がコインパーキングを運営するケースは今や一般的です。起こってほしくないことですが、運営に際して何か不満な事があった場合、駐車場管理会社を変更する「きっかけ」となることもあります。では、土地オーナー様はどういったケースで「不満」と感じるのでしょうか。

都内の駐車場管理会社の営業担当者に聞きました。この担当者によると、第一に挙げられるのがトラブルやクレームなどの対応です。「対応が悪い」「対応が遅い」といった印象を抱かれた結果、乗り換えを検討される方が多いとのこと。駐車場の敷地内で事故が起きた場合、すぐに対応してくれなかったことなどを挙げる土地オーナー様が目立つようです。

賃料値下げも不満要因

続いて、月額賃料の値下げです。駐車場管理会社は土地オーナー様から土地を一括借り上げし、コインパーキングの運営を行います。駐車場管理会社としては、周辺にコインパーキングが複数新設され、最大料金の相場が安くなってきた…といった理由があるわけです。しかしながら、土地オーナー様からすれば「突然値下げされた」との悪い印象を抱くのも仕方ありません。

「連絡がぱたりと途絶えた」は危険信号
「駐車場運営会社の担当者から何の連絡もない」「ちゃんと駐車場運営会社が管理してくれているか不安」。こうした声も一定数あるといいます。契約前は担当者から熱心に連絡があったのに、契約後は一切連絡がない。このような状況は、土地オーナー様側からすれば不信感を覚えるきっかけとなるようです。

賃料だけでなく総合的判断がリスクを減らす

今回ご紹介したような「不満」から、乗り換えを検討する土地オーナー様がいらっしゃることが今回分かりました。とはいえ、すぐに駐車場管理会社を変更するのはリスクが伴います。

駐車場管理会社を変える際に大切なことは、その企業が信頼できる企業なのか、顧客を第一に考えている企業か、という点です。「賃料を高く提示してくれた」という理由だけで別の駐車場管理会社を乗り換えると、結果的により大きな損失や不安、ストレスを受けるリスクもあります。

契約後もこまめに連絡をくれる。管理をしっかりしてくれる。資産運用の有益な情報などを共有してくれる。賃料ももちろん重要ですが、こういった点も含めて総合的に判断することをおすすめします。信頼できる駐車場経営パートナーを選びましょう。