駐車場内でのトラブル対応や機器の修理 コインパーキングの運営管理はどういった業務があるのか
コインパーキング経営において、駐車場管理会社と「土地の一括借り上げ」の形で契約し、コインパーキング運営を委託している場合、基本的に運営や管理面のトラブルは、すべて駐車場管理会社が行います。では、具体的にどのような業務を行うのでしょうか?
事故など駐車場内でのトラブル対応
駐車場内での事故については、施設物との接触による事故が約30%、車同士の接触・衝突事故が約55%という報告があります。事故が発生した場合、駐車場管理会社は、一般的に以下の順序で対応することになります。
「事故発生時の受電対応」
「オーナーへの連絡・話し合い」
「状況把握・現地調査」
「被害者との話し合い」
「警察への届け出」
「原因の追及や対策」
また、コインパーキング周辺に住宅が多い場合、近隣住民からのクレームやトラブルなども、基本的に駐車場管理会社が対応します。
フラップ板など駐車場設備の故障にも駐車場管理会社が対応
駐車場設備については、しっかりと作動していたとしても、駐車場管理会社は日頃からチェックを行います。
例えば、精算機については、機器メンテナンスや備品補充などを定期的に行います。コイン詰まり、札詰まり、領収書切れなど、万一の際は、駐車場管理会社が緊急対応します。
フラップ板(ロック板)の故障にも対応します。駐車しているのに板が上がらない状態の解消、フラップが上がるかどうかのチェック、色が剥がれたフラップのグリースを塗る作業。一般的には、これらすべてを、駐車場管理会社が定期的に行います。
駐車場管理にはあらゆる知識が必要
その他にも、車室ナンバーや境界線の経年劣化に対しても、駐車場管理会社は修繕対応します。定期的な事業地の巡回、清掃や、駐車場の照明のチェックなども行います。
駐車場の運営管理には、土地の知識、整備や機械の設置、収支算定や収支計画の策定、利用促進、料金回収、巡回、保守点検、防犯対策、そしてトラブル対応まで、業務は多岐にわたります。つまり、専門知識や経験が必要不可欠な業務であるといえるのです。
ここに挙げた内容を、駐車場管理会社に委託せずに、個人で運営を行う場合は、オーナーにかなりの負担がかかるといえるでしょう。管理を委託する場合は、ご紹介したような負担がオーナーにかかることはないので、安心して任せられるのではないでしょうか。