信頼できる駐車場管理会社の選定が鍵 コインパーキング経営の始め方
土地の有効活用の手段の一つとして、注目を集めるコインパーキング経営。現在は、駐車場管理会社に整備・運営を委託する「土地の一括借り上げ」が主流となっています。では、実際にどのようにコインパーキングを開設するのでしょうか。コインパーキング経営の始め方について、その流れを説明します。
駐車場管理会社は複数で比較を
整備・運営を委託する場合、まず駐車場管理会社を探す必要があります。インターネット検索などで見つけたら、電話で相談し、直接話を聞いてみましょう。駐車場管理会社によって、契約条件が異なるケースもあります。複数社で比較した上で決めるとよいでしょう。
駐車場管理会社は現地の周辺調査をもとに提案
駐車場管理会社が決まったら、あとは全て一任する形になります。駐車場管理会社は、土地の形状、近隣状況、交通量、近隣のコインパーキングの料金相場などを調査。調査結果をもとに、契約期間や毎月の賃料、駐車場内のレイアウトなどを考えます。最終的に、依頼した土地所有者に、提案することになります。この時、不明な点などがあれば、きちんと駐車場管理会社に確認しましょう。
契約書はトラブル防止のためしっかりと確認を
納得する内容の提案であれば、続いてそれをもとに作成された契約書を確認し、契約することとなります。一般的には、営業権や借地権などの権利関係が一切発生しない「一時使用駐車場用地賃貸契約」と呼ばれる契約を結びます。あとでトラブルにならないように、契約書の内容は、詳細な部分までしっかりと確認しておきましょう。
工事から運営まですべて駐車場管理会社に一任できる
契約を結んだ後は、いよいよ工事に入ります。土地の造成やアスファルト舗装、精算機や車止め。これらの設置工事を行います。土地一括借り上げの場合、設置工事の費用は、基本的に駐車場運営会社が負担します。この場合、土地オーナーが負担する必要は一切ありません。
工事が終われば、いよいよコインパーキングの営業がスタートします。精算機の集金や清掃などについても、すべて駐車場管理会社が対応するケースが多いようです。
コインパーキング経営は、比較的、初期投資が必要ないケースも多く、かつ駐車場管理会社に管理を委託できます。したがって、土地オーナーの負担も少なくて済みます。ポイントは、いかに信頼できる駐車場管理会社を見つけることができるか。これをクリアできれば、土地所有者のメリットの大きいと考えられます。土地活用をお考えの方は、一度コンパーキング経営についても検討されてみてみてはいかがでしょうか。