月極駐車場からコインパーキングに転用。提示された賃料は… 駐車場経営の失敗事例(2)
安定した賃料収入が期待できるコインパーキング経営ですが、100%成功するとは限りません。今回は、現状の月極駐車場から、コインパーキングに転用しようとして失敗したケースになります。
引越しシーズンにおける駐車場の空車に悩むBさん
マンションの月極駐車場を自ら運営していた土地オーナーBさん。毎年春の引越しシーズンになると、マンションの入居者の入れ替わりが起こり、その結果空車が多くなることに悩んでいました。
いろいろ考えたBさんは、月極駐車場からコインパーキングに転用したらどうかと思いつきます。そして、すぐさまコインパーキング経営を担う駐車場管理会社に相談しました。
担当者は「コインパーキングにしたほうが賃料上がる」
駐車場管理会社の担当者からの説明はこうでした。
「現状の月極駐車場が満車状態の時よりも、コインパーキングに転用した方が高い賃料が出せる」
Bさんは、それならばコインパーキングにした方がよいと考えましたが、ほどなくして月極駐車場が満車になったこともあり、気持ち的に落ち着きます。
結果、とりあえずコインパーキングに転用することは見送りました。
それからしばらくして、再び引越しシーズンが訪れます。そしてBさんはまたもや空車に悩まされることとなったのです。
Bさんは「今度こそ」と、以前相談した駐車場管理会社にコインパーキング転用のことを相談します。すると、なぜか前回よりもはるかに低い賃料を提示されたのです。
駐車場管理会社の担当者によると、周辺や環境の変化に伴い、相場が大きく下がったということでした。つまり、前回はまたとない転用のタイミングだったわけです。
常に周辺情報の確認を
コインパーキングは、その時の環境やタイミングで賃料は大きく変動する可能性があります。
もちろん、逆に上昇する可能性もあるわけです。
したがって、駐車場経営をお考えの土地オーナー様は、常日頃から情報取集を怠らず、いち早い情報を察知することが求められます。
駐車場管理会社はそうした情報収集も日常的に行っていますので、まずは相談してみることをお勧めします。
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