予算や立地、運営の手間が大きく異なってくる 平面駐車場と立体駐車場のメリット・デメリットを比較
一口に駐車場といっても、さまざまなタイプがあります。大きくは、「平面駐車場」と「立体駐車場」の2タイプに分けられます。所有する土地を、どのタイプの駐車場にするのか、決めかねる事もあるでしょう。今回は、そういった際の参考となるよう、それぞれのメリット・デメリットを比較していきます。
平面駐車場
「平面駐車場」は、平面の土地に一台ずつ駐車スペースが区切られている、最も一般的なタイプです。アスファルトやコンクリートで舗装されているもの、砂利が敷き詰められているもの、地面がそのままむき出しになっているものなどがあります。
平面駐車場のメリット
平面駐車場のメリットは、以下の点が挙げられます。
・立体駐車場に比べ、初期投資が比較的少なく済む為、運用を始めやすい
・入出庫の際の手間が少ない
・基本的に車の高さ、重量などの制限がない
平面駐車場のデメリット
平面駐車場のデメリットは、以下の点が挙げられます。
・土地の面積以上の駐車スペースを確保できない
・屋根がない場所の場合、車が日光や風雨等でのダメージを受ける
・フェンス等がない場合、セキュリティ面で若干の不安がある
立体駐車場
「スカイ・パーキング」とも呼ばれる「立体駐車場」。狭い土地でも有効活用出来るよう、多層構造にし、駐車スペースを確保したものです。駐車スペースまで自分で運転していく自走式や、車の出し入れを自動で行う機械式等のタイプがあります。
立体駐車場のメリット
立体駐車場のメリットは、以下の点が挙げられます。
・日光や風雨のダメージが軽減される、もしくは影響を受けない
・実際の面積よりも多い台数分の駐車スペースが確保可能
・地下を駐車スペースとして利用することが可能
・建物内なので、セキュリティ面で比較的安心
立体駐車場のデメリット
立体駐車場のデメリットには、以下のようなものがあります。
・構造によっては、車高・重量等の制限がある
・機械式の場合、出庫時に多少時間がかかる
・設備の初期投資費用が大きい
・機械式の場合、設備メンテナンスの間使用できない場合がある
以上のように、改めて比較してみると、平面駐車場と立体駐車場で、かなりの違いがあります。予算や立地が、こうしたメリット・デメリットに関わってきます。所有している土地はどのタイプに向いているのか、駐車場管理会社に問い合わせてみられる事をお勧めします。