「大切なのは土地オーナー様との信頼関係」 駐車場管理会社の営業マンは顧客第一の姿勢を忘れない
土地オーナー様がコインパーキングの経営を検討される際、まず駐車場管理会社に相談するケースが多いかと思います。そこでお客様の対応にあたるのが営業担当者。言い換えると、お客様に最も近い場所で日々仕事にあたる職種だともいえます。駐車場管理会社の営業担当者は、普段何を考えながら仕事をしているのでしょうか。今回は、駐車場開発や管理・運営を行う企業「アークリンク」(東京都渋谷区)の営業担当・田中亮輔さんに話を聞きました。
土地オーナーは活用方法に悩んでいる
――駐車場管理会社で営業を担当されていますが、仕事で一番大切にしていることについて教えてください。
アークホールディングス 田中亮輔さん(以下、田中):お客様(土地オーナー様)の立場で物事を考えるようにしています。そのために、まずはお客様にお話を伺い、何に悩んでいらっしゃるのか、また、どのようなことに困っていらっしゃるのかを理解するよう努めています。
――土地オーナー様はどの様な悩みを持っているのでしょうか?
田中:土地を相続したので活用方法に困っているという方は非常に多くいらっしゃいます。税金の問題もあり、土地を短期間、暫定的に活用したいというものです。事実、現在私が担当させていただいている土地オーナー様は、土地を暫定的にコインパーキングや月極駐車場として活用しているケースが多いですね。駐車場はあくまで暫定的なものなので、その後の活用方法をすでに検討している方も当然いらっしゃいます。「駐車場後」の活用についても、相談に乗らせていただくことがあります。「駐車場後」の土地活用は、たとえばマンションや(倉庫利用の)コンテナ、コンビニエンスストア、コインランドリーなどがあります。
キーワードは「信頼」
――コインパーキングと月極駐車場の話がありましたが、どのように決めるのですか?
田中:土地オーナー様が土地を駐車場として暫定利用することにしたとして、コインパーキングと月極駐車場のどちらにすべきか悩まれる方も多くいらっしゃいます。弊社は駐車場管理、駐車場経営を20年以上行ってきた経験とノウハウがあります。立地条件や需要を入念に調査したうえで、どちらが適しているかアドバイスさせていただいております。
――田中さんは土地オーナー様と接する機会が多いと思いますが、どういったお客様が多いのでしょうか?
田中:私が担当させていただいている範囲でお話しさせていただくと、法人よりも個人のオーナー様の方が多いですね。年齢は60~70代が中心です。コインパーキングとして土地を活用する場合、駐車場管理会社が「一括借り上げ」を行い、土地オーナー様に賃料を支払うことが一般的です。大切な土地をある意味預けるわけですから、土地オーナー様は「信頼できる企業なのか」を見極めようとされます。私としては、常にお客様に寄り添い、また、真摯な姿勢でお客様と向き合うよう努めています。
駐車場の「質」向上が今後求められる
――現在お付き合いのあるお客様は、なぜアークホールディングスを選んだのでしょうか?
田中:単なる土地の取り引きではなく、駐車場経営は人と人が関わるものです。先ほどもお話しさせていただきましたが、お客様との信頼関係を築きあげていくことを常に意識しています。そこを評価していただいているのではないでしょうか。
弊社では土地オーナー様と契約してからも、定期的にお客様をご訪問させていただいております。その際、何かお困り事がないかヒアリングしています。こうしたアフターフォローで、お客様は安心していただけますし、私たちにとってもサービス向上のためのヒントをいただけることが多くあります。
――今後、駐車場業界はどのような変化が起こるのでしょうか?
田中:駐車場業界は競合も多く、特に都心部エリアは飽和状態になってきています。業界としては、やみくもに数を増やすのではなく、「質」の向上が求められます。その意味では、新しい技術やサービスを取り入れたコインパーキングが、今後増えていくのでしょう。私たち営業マンとしても、こうした波に乗り遅れないよう、常に新しい情報をキャッチアップして、お客様に還元していくつもりです。
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