年末年始に設定されるコインパーキングの特別料金 運営側は「分かりやすい表示」を
利用者が多いコインパーキングでは、年末年始になると特別料金を設定し、値上げするケースが多くあります。通常料金は看板に大きく表示してある一方、特別料金は張り紙だけで表示することも多々あることから、利用者が見逃してトラブルになることも。利用者とオーナーは、それぞれどのような点に注意するべきなのでしょうか。
年末年始のコインパーキングの特別料金が設定される理由とは?
年末年始に特別料金を設定するコインパーキングが多いのは、多数の利用者が見込めるため、需要に合わせた利用料金が設定されるためです。また、回転率が上がり、周辺の渋滞や混雑を軽減することも期待できます。そのため、特に初売りで賑わう商店街周辺や、送迎の多い駅周辺、初詣への参拝客が多い神社周辺などのコインパーキングでは、特別料金が設定してあるケースが目立ちます。
特別料金は、駐車場管理会社とオーナーの間で話し合った上で設定されます。すべてのコインパーキングで特別料金が発生するわけではなく、駐車場管理会社の方針や、オーナーの意向により左右し、近年では印象を悪くしないように年末でも従来の料金で運営しているコインパーキングも見られます。
コインパーキングの特別料金を設定する場合に注意すべきこと
特別料金を設定した場合、最も注意すべき点は、事前に利用者へ正しい利用料金が伝わるかどうかです。たとえどこかに明示していても、従来の料金のつもりで割高な利用料を請求された場合、利用者は不満を持ちます。すべてがトラブルになるわけではありませんが、普段から利用している利用者に悪印象を持たれてしまうと、利用者の低下に繋がる可能性もあります。
駐車場管理会社によって、しっかり対応してくれる場合とそうでない場合がありますので、駐車場オーナーの方が駐車場管理会社から特別料金を提案された場合、「分かりやすい金額の提示」を求めましょう。
コインパーキングの特別料金は長期的な視点で検討を
駐車場経営において、大切なポイントは利用者からの信頼を得て、満足してもらい、継続的な利用者になってもらうことです。特に「信頼」の部分は、これからの時代のキーワードと言ってもよいでしょう。
年末年始に特別料金を設定することで、一時的な売上は増加しますが、トラブルになれば、長期的な利用者が減少してしまう可能性も否定はできません。特別料金を設定する際は、自身の所有する駐車場のエリアや利用者層を見ながら、慎重に考えましょう。