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コンビニに無断駐車で921万円の支払い命令 駐車場不正利用の実例から学ぶ

コンビニに無断駐車で921万円の支払い命令 駐車場不正利用の実例から学ぶ

コンビニや商業施設など、駐車場を有する施設が頭を悩ませるのが、不正駐車問題。近隣の駐車需要に対しコインパーキングが不足していると、不正駐車が増加する傾向にあります。最近では、大阪府のコンビニエンスストアが、駐車場に約1年半無断駐車された車の所有者に損害賠償を請求。2018年7月の裁判で、大阪地裁が921万円の支払いを命じたニュースが話題となりました。今回の件をケーススタディーとして、原因や対策を解説します。

1年半の無断駐車で損害賠償金は計921万円に

今回のケースでは、車の所有者の男性がコンビニエンスストアの駐車場において、無断駐車を2013年8月から2015年2月までの約1年半にわたって続けました。

店側は張り紙などで注意を促しましたが、男性は車を移動させず、10カ月が過ぎたころから、さらにもう1台別の車も無断駐車し始めまたといいます。

コンビニの経営者は男性を訴え、合計駐車時間1万1167時間分の駐車料金を、1台1時間あたり700円で計算。最終的には慰謝料などを含めた921万円の支払い命令が下ったのです。

なぜ起きた? 長期間に渡る不正駐車の原因とは

コンビニや商業施設の駐車場は、無料で止められるケースがほとんどです。そのため、不正利用に対する罪の意識が薄い人たちが多い傾向にあります。また、管理に費用をかけられないケースも多く、徹底した不正駐車対策が難しいのが現状です。

私有地でのトラブルであるため、警察も民事不介入の原則から対応ができず、原則として駐車場の管理者自ら対処しなければなりません。そのため、対応が遅くなってしまうと、今回のように長期化してしまう可能性があるのです。

コインパーキングと提携した店舗駐車場で管理委託が可能に

最近では、不正駐車防止の為、コンビニや商業施設でもコインパーキングと提携するケースも増えています。店舗利用者にはサービスチケットを発行し、それ以外の駐車場利用者は有料となる仕組みです。

管理面も駐車場管理会社に委託できるため、今回のような不正駐車などのトラブル対応も任せることができます。トラブルは起こらないに越したことはありませんが、もしもの時の備えに普段からしっかりと対応策を準備しておく必要があります。

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