マンションに定期借地に駐車場 土地の固定資産税を抑える方法を解説!
土地オーナーや、土地活用を検討している人であれば、誰もが一度は考える固定資産税。実は駐車場経営は、暫定的な土地活用や収益化だけでなく、固定資産税を抑える方法としても最適な事業なのです。今回は、土地の固定資産税を抑える手段としての駐車場経営について解説します。
土地活用で固定資産税を抑えることができる
空き地や更地などの遊休地は、固定資産税が比較的高く、収益のない状態で税金がかかる状態となります。こうした状態を改善するためには、「固定資産税を抑える」、そして「収益を生み出す」、という2つの対策が挙げられます。
まず、直接的に固定資産税を抑える方法としては、建物を建てることで税率を抑えたり、登記を分筆することで土地を2つに分割するなどの方法があります。
建物を建てる場合は、住居やテナントビル、オフィスビルなどさまざまケースが考えられます。最近では、賃貸アパート・マンションを建てるケースが多いようです。その場合、土地の固定資産税が遊休地の場合と比較して6分の1に軽減されるメリットがあります。
収益を得ながら固定資産税も抑えられるので、検討されている方も多いようです。ただし、賃貸アパート、マンションは一度建てれば、簡単には辞められないリスクがあります。
また、建物を建てると多額の費用がかかるため長期的な運用計画が必要です。賃貸経営を始めた後、入居者が少なく赤字経営になってしまっては本末転倒です。
そして、一度建物を建てると解体にも費用がかかり、入居者との権利問題にもなり土地の転用が難しくなってしまいます。
用途を転換しやすくかつ固定資産税を抑える方法とは
固定資産税を抑えるために土地を活用するのであれば、望んだタイミングで好きに転用できる状態にしておくことがベストです。したがって、大型の「上モノ」を作らずに、収益化と節税を図ることがおすすめです。
手段としてはまず、定期借地で土地を貸し出すやり方があります。何もせずに賃料が入り、かつ契約終了時に更地にしておく条件を付与することで、安心して貸し出すことができます。ただし、期間の延長を求められた場合、断りにくいというデメリットが生じます。
次に、駐車場にするやり方です。減税率は建物を建てたときに比べ低くなりますが、収益化することで、トータルでは黒字化できます。
そのほか、コンテナボックスを設置して貸し出したり、手軽るにできる収益化は数多くあります。土地を遊ばせておくのは固定資産税がかかるだけ。しっかり運用して収益化しましょう。
どう運用していいか分からないときは「一括借上」
いざ更地から運用できる状態にしようとしても、「何から手を付けて良いのか分からない」「どの運用が適切なのか分からない」といった方も多いでしょう。暫定利用として需要のある土地は、一括借り上げというシステムがあります。
一括借り上げは、土地をまとめて不動産会社や駐車場管理会社に貸し出すことで、利用料が支払われます。専門家の適切な判断で効率的な運用をしてくれますし、利用率が低い場合も、規定の金額が支払われるため、収益が安定するのが特長です。管理運用の手間も一切かかりませんし、初期費用も掛からないため、固定資産税対策が目的であれば、非常に適したシステムです。
何より、収益面など自身の考えに沿って土地をどう扱っていくのか。手段ありきではなく、何を重視するのかしっかりと考えることが重要です。
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