なぜなかなか借り手が見つからないのか 月極駐車場の空きを埋めるための3つのポイント
月極駐車場のオーナーにとって、駐車スペースの「空き」をどうやって埋めるかというのは大きな悩み。空きスペースがあると、その分収入が減少してしまいます。長期間に渡り、月極駐車場に空きスペースが出ている場合、料金や募集方法など、基本的な要素を見直す必要があります。空きを埋めるためのポイントについて解説します。
あなたの月極駐車場は適切な料金設定か
月極駐車場の空きスペースが埋まらない場合、料金設定が適切でない可能性があります。近隣に月極駐車場やコインパーキングが増加すると、相場が変化し、これまでと同じ金額で募集しても借り手が見つからないケースが生まれます。その場合、賃料の見直しが必須です。
例えば、1台分が1万円の月駐車場。合計10台のスペースがあるのに、3台分の空きがあるとします。その場合、月の収入は7万円。賃料を8000円に値下げし、10台埋まると8万円の収入になり、トータルで1万円の収入増加に繋がります。
値下げは勇気のいる決断ですが、需要と供給をしっかり見極め適正料金を設定しなければ、時間とともに損失は大きくなってしまいます。適切なタイミングでの検討をお勧めします。
看板などの募集広告はあるか
駐車場に空きが出た場合、そのことをしっかりと周知する必要があります。入り口に小さく「募集」や「空き有り」と書いているだけでは、なかなか目にとまりません。看板の類がなければ、そもそも月極駐車場として認識されていない可能性もあります。
「月極駐車場であること」「空きがあること」は、極力分かりやすく表示する必要があります。難しい場合は、不動産会社などの管理会社に募集や管理を委託する選択肢も考えましょう。
月極駐車場の整備・清掃はしっかりとできているか
適切な料金設定、十分な周知を図った上で、空きが埋まらないのであれば、駐車場の見た目を意識してみましょう。例えば、しっかりと舗装されており、駐車スペースが白線できれいに区画分けしてある駐車場。一方、雑草の生えた砂利の駐車場。利用者は、どちらを利用したいと考えるでしょうか。
利用希望者が月極駐車場を下見する際に、ゴミが落ちていたり、他の利用者のマナーが悪かったりすれば、不安が残ります。安全に利用できるよう整備し、清掃をしっかりすることで清潔感が出ます。日々の管理をしっかりとして、安心して利用できる月極駐車場を目指しましょう。
月極駐車場の管理に手が回らない場合は管理委託も視野に
月極駐車場の空きを埋めるには、しっかりとした管理・運用が必要不可欠。しかし、専業ではない場合、手が回らないと悩まれている方も多いのが現状です。収入は減ってしまいますが、管理会社に委託することで、手間を最小限に抑え安定した収入を得ることができます。労力を抑えたい方は管理委託も検討すると良いでしょう。