駐車場経営とは?
駐車場経営は需要が見込めれば、安定的な賃料収入が期待できる有効な土地活用法だといわれています。駐車場経営の方法はさまざまですが、大別すると月極駐車場とコインパーキングの2種類になります。
駐車場経営は安定収入が得られる土地活用
空いたままになっている土地を、どう有効活用したらいいのでしょうか。その活用法に悩んでいる所有者も多いと思います。放置したままでは固定資産税がかかってしまいます。
こうした中、安定的な収入が得られる土地活用法として注目されているのが駐車場経営です。空いた土地の有効活用法の一つとしてマンションやアパートの経営などに乗り出す方法もありますが、相当額の建設費がかかってしまいます。それに比べて、駐車場経営は立体駐車場を建設するケースを除けば、少ない初期投資でスタートを切れるのがメリットです。
「土地を相続したが、いい活用法が思い浮かばない」「手元にある資金が少なく、確実性が高い投資をしたい」という人たちにとって、駐車場経営は利点があるとされています。ただし、あまり深く考えないまま駐車場経営に乗り出しても収益が上がらないまま、ということにもなりかねません。では、どうしたら、いいのでしょうか?
【関連】
・駐車場経営マガジン(2019/05/31)
コインパーキング経営
駐車場経営にはさまざまな方式がありますが、その形態は月極駐車場とコインパーキングに大別されます。都市の中心部や商業地などで見かける機会が多いのがコインパーキングです。コインパーキングは狭い土地や変形地でも経営可能で、駐車スペースが車2~3台分しかないビルとビルの間のような場所でも展開できます。コインパーキングといってもいくつかの種類に分かれます。
まず、すべてをオーナーである自分が経営する「自主管理」と、経営を駐車場管理会社に全部委ねる「一括借り上げ」の2つの経営形態に大別されます。機械などを購入して自分で運営・管理する自主管理は、売り上げがそのまま収入につながりますが、駐車場の整地や保守・点検はオーナーが行わなければならず、管理コストが生じます。一方、一括借り上げは土地を貸して賃料を得るシステムなので、駐車場の売り上げにかかわらず、安定的な収入が期待できます。
月極駐車場経営
コインパーキングが時間制で駐車料金を徴収するのに対し、月極駐車場は1カ月単位の継続使用契約を行い、月ごとに賃料を徴収する経営方法になります。駐車場が少ない住宅地などが月極駐車場を経営するのに向いているといえます。一定数の契約を結ぶことができれば安定的な収入源になります。
しかし、せっかく整地して月極駐車場にしたものの空きスペースが多く、稼働率が悪いと期待していた収益には届かないということになりかねません。また、自分が経営する駐車場の近くに賃料が安い月極駐車場が新たにできてしまうと、強力なライバルとなってしまいます。結果、その駐車場に顧客が流れてしまうということになってしまいかねません。オーナーは自分が経営する月極駐車場の周辺に競合する駐車場があるかどうかを、また、その賃料はどうかなどを定期的にチェックする必要が出てきます。月極駐車場では空いているスペースがなかなか埋まらない場合、その部分をコインパーキングとして運用する経営者もいます。
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